2月20日に発売されたOLYMPUS OM-D E-M5 Mark II、購入から2週目に突入していますが、ここ最近で購入している、同社フラッグシップ機のE-M1、PanasonicのEVF内臓コンパクトミラーレス一眼のGM5、FUJIFILMの高精細EVF搭載デジタル一眼のX-T1、どの機種も名機と呼べるレンズ交換式デジカメですが、その中でも群を抜いて自分のテンションが上がっています(笑)
と言うのも、E-M5 Mark IIは、良くも悪くも、何をするにもちょうど良いバランスだという万能性があるからだと思っています。
そんなこんなで、E-M5 Mark IIネタが続いていますが、今回は、手持ち機材で最もコンパクトなPanasonicのマイクロフォーサーズ準拠のミラーレス機、DMC-GM5との操作系の比較を中心に紹介していこうと思います。
恐らく、この2機種で購入を迷うという方はいないと思いますが、この2機種、もしくはE-M5 Mark IIとGM1で併用を考えている方はいるかもしれないので、参考まで。
◽️ボディスタイルとEVFの違い
外観正面の比較では、大きさ含めて明らかに別カテゴリーのカメラだというのは一目瞭然だと思います。E-M5 Mark IIは決してコンパクトではないですが、CanonやNikonのエントリー一眼レフに比べれば十分コンパクトな機種ですが、GM5はそれに輪をかけてコンパクトなことを改めて実感です(注:GM5はオプションのハンドグリップを装着しています)
最大の違いは、E-M5 Mark IIはセンターにEVFを搭載した一眼レフスタイルのカメラ、GM5はボディ隅にEVFを内臓したフラットボディスタイルのカメラ、どちらもマイクロフォーサーズ準拠のれっきとしたEVF内臓タイプのレンズ交換式デジタルカメラです。
【EVFのスペック】
E-M5 Mark II→最大約1.48倍、約236万ドット相当
GM5→最大約0.92倍、約117万ドット相当
EVFのスペック差は大きく、GM5のレビューでも上げましたけど、普段E-M1のEVFに慣れている自分にとっては、GM5のEVFは物足りないです。E-M5 Mark IIのEVFはE-M1と同等なので、全く違和感はありません。とは言え、ファインダーの主目的は構図、ピント、露出を確認することなので、GM5でも必要最低限のことができる上で、それを差し引いても、このサイズにまとまっていることがスゴく価値のあることだと思います。
ちなみに両機共にアイセンサー搭載なのでシームレスで背面液晶撮影←→EVF撮影が行えます。
ちょっとEVFの違いに入り込みすぎましたが、どちらもグリップレスボディで、E-M5 Mark IIは握りやすい膨らみがボディ前面にあるのに対して、GM5は完全なフラットボディなので、普段は写真のように純正オプションのハンドグリップとシュー部分に装着できるCOTTA製のサムグリップ(背面比較写真参照)を付けてホールディングを向上させています。
◽️ボタン操作主体かタッチパネル液晶を併用するか
背面のボタンレイアウトは、大きくは変わりません、ただし、GM5はボディのコンパクトさが災いして、窮屈に配置されています。合わせて、軍艦部にコマンドダイアルがないため、Panasonicお得意の2アクションダイアルが背面に配置されています。個人的には、2アクションダイアルはG1で初めて経験したんですけど、秀逸な機能だと思います。
E-M5 Mark IIは背面こそ必要最低限のボタンが配置されていますが、軍艦部のFnボタン含めて、撮影時の基本操作はボタン操作で行うことが可能ですが、GM5ではタッチパネル液晶モニターのソフトFnボタンも使わなければならないという決定的な操作性の違いがあります。
これに関しては、GM5がコンパクトさを優先しているカメラだからなので、この操作性自体に不満はありません。
ちなみに背面液晶はどちらもタッチパネル液晶ですが、GM5は固定式、E-M5 Mark IIはバリアングル式といった違いもあります。
◽️多機能か機能限定か
軍艦部の操作系は明らかに差異が大きく、E-M5 Mark IIは、ザ・カメラと言わんばかりに、モードダイアルやら前後コマンドダイアルやらFnボタンが鎮座していて、E-M1対比では窮屈に感じるものの、多機能ぶりを発揮してくれ、操作性は良いのに対し、GM5はザ・コンデジといった必要最低限の機能限定っぷりで、AFモード切替ダイアル、モードダイアルしかありません。電源スイッチはシャッターボタン同軸なので、速射性という意味ではGM5有利ですが、個人的にはAFモード切替ダイアルってほとんど使わないので、違った操作系の機能を割り振れると良いのですが…。
E-M5 Mark IIとGM5、はっきり言って、どちらも良く考えられた操作系です。特にGM5に関しては、コンパクトさが最優先の中で可能な限り操作性を向上させてくれています。当然、そのコンパクトさゆえに、操作性が良いとは言えませんが、マイクロフォーサーズ機ながら、コートのポケットに入ってしまう事を考えれば大したものです。
E-M5 Mark IIに関しては、GM5と比較すると、やや工夫が足りない印象です。もちろん操作性が悪いわけではないので、不満というわけではないですが、せっかくならE-M5、E-M1、E-M10と同じような無難なまとめ方の延長ではなく、もう一工夫欲しかったという感じです。